進出・税務・労務・ビザ・生活・市場の体系的ガイド(Knowledge)
シンガポールは設立手続きが速く(最短即日〜数日)、法人税17%と広い租税条約網から地域統括拠点(RHQ)の定番。一方で人件費・オフィス賃料は域内最高水準で、何をこの拠点に置くかの設計が重要になる。
ビザ・滞在駐在員の基本はEmployment Pass(EP)。給与基準とポイント制(COMPASS)の二段構えで、基準は段階的に引き上げられている。家族帯同はDP(Dependant's Pass)。申請は雇用主主導でオンライン完結する。
税務・会計法人税17%に部分免税が乗るため実効税率はさらに低い。属地主義に近い課税・広い租税条約網・キャピタルゲイン非課税が統括拠点としての強み。GSTは9%。コンプライアンスはシンプルだが期限管理は厳格。
労務・雇用雇用法制は柔軟で解雇のハードルは域内で最も低い一方、人材の流動性が高く「辞められるリスク」への備えが本題になる。CPF(中央積立基金)は国民・永住者のみ対象で、外国人駐在員には不要。
生活・医療・教育治安・医療・教育すべて域内最高水準だが、コストも世界最高級。住居費と教育費(インター校)が駐在パッケージ設計の二大変数になる。
市場・産業人口600万の国内市場は小さいが、金融・法務・物流・人材の「アジアのOS」として機能する。ここで何を売るかではなく、ここから何を統括するかで考える市場。